2011年10月22日(土)「しんぶん赤旗」
委託業者の不払い問題
10月分 保守店に直接払います
郵便事業会社が表明
郵便事業会社から郵便配達車両の保守業務を委託された「ITカーズ」(東京都)が、全国で保守業務を担う下請け業者(保守店)への支払いを遅らせている問題で、郵便事業会社は21日、10月分の支払いを同社が直接、保守店に払うことを明らかにしました。
郵便事業会社の保守店への直接払いは9月に続いて2度目。同社は「契約期間中(今年度中)は、保守店へ直接払う方針だ」としています。
ITカーズは8月、「悪質な小切手詐欺に巻き込まれた」として8月分の1割を9月5日に払うと、残り9割は、「3カ月以内」として未払いを続けています。
郵便事業会社は「(ITカーズに)早期に払うよう引き続き強く要請していく」と話します。
この問題では、日本共産党の赤嶺政賢、塩川鉄也両衆院議員、山下芳生参院議員が、郵便事業会社に責任ある対応を要請していました。
郵便車両やバイクの保守・整備業務を行う「保守店」は全国に約7000店。中小零細業者が多く、資金繰りに不安の声があがっています。
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