2011年10月22日(土)「しんぶん赤旗」
「私立高も無償に」
授業料支援拡充へ集会
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私立高校授業料の一部を国が助成する就学支援金制度の維持や拡充を求める集会が21日、衆院第1議員会館で開かれました。生徒や保護者、教職員ら全国から約200人が集まり、「公立と同じように授業料の無償化を」と訴えました。
私学全国父母懇談会と私学助成をすすめる会連絡会、全国私教連の共催。民主、自民、公明の3党合意で就学支援金が見直しの対象にされた情勢を受け、集会を開きました。
就学支援金は昨年度、公立高校の授業料無償化と同時に開始されました。全国私教連や文部科学省の調査によると、経済的理由での中退が減り、私立高校への進学が増えて、「学ぶ機会」の幅を広げています。全国私教連の永島民男委員長はあいさつで「明らかに政策効果が出ている」とのべ、維持・拡充を求めました。
集会に参加した神奈川県内の生徒は、高学費のために進学を断念した友人や学費のためにアルバイトに明け暮れる友人の現状を報告し、「笑顔をなくさないために就学支援金と私学助成を」と訴えました。
就学支援金の維持・拡充を求める理事長・校長・PTAなど840団体分の署名を文科省に提出しました。
与野党の30人近い議員が参加。日本共産党からは宮本岳志、高橋ちづ子両衆院議員、井上哲士、田村智子両参院議員が参加しました。