2011年10月22日(土)「しんぶん赤旗」

TPP反対 原発事故の責任とれ

JA・医師会など集会

福島


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(写真)TPP反対と?震災・原発事故からの復旧を求めた福島県民集会で、こぶしをつきあげる参加者=21日、福島市

 大震災と原発事故から7カ月余。事故が収束せず依然として復旧もままならないなか、福島市で21日、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に反対し、国と東京電力に復旧・復興にむけた責任ある対応を強く求める県民集会が開かれました。JAグループと県漁連、県森林連、県生協連が主催し、県医師会、県歯科医師会、県商工会議所連合会など業界の枠を超えて46団体から800人が参加しました。

 壇上には、「除染なくして福島の復興なし 除染を促進せよ」「地域医療を早期復興し 国民皆保険制度を守ろう」などの垂れ幕が掲げられました。各分野・団体の代表が「TPP反対・復旧復興促進」と赤く書かれた鉢巻きをして決意表明。放射能被害を告発する訴えに拍手がおこりました。

 原発から10キロ圏内も含む4市町村を管轄するJAそうまの鈴木良重組合長は、放射能汚染で、飯舘村や南相馬市で稲の作付けがまったくできなかったと告発。「生産基盤ができないのに、なぜ農業と地域を破壊するTPPなのか」と訴えました。

 県医師会の高谷雄三会長は、TPPによって営利企業が医療に参入すると、お金のある人が優先される自由診療などが導入される危険があると指摘。「国民皆保険制度を守り、TPP参入に絶対反対の立場を貫きます」の発言に大きな拍手がおくられました。

 集会は、「さらなる県民各層の理解と支持を得ながら大きな国民運動につなげる」などとした決議を満場の拍手で確認しました。





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