2011年10月21日(金)「しんぶん赤旗」

9党 税金山分け

政党助成金交付 ことし3回目

総額79億8500万 共産党は拒否


 総務省は20日、2011年の政党助成金(年総額約319億4200万円)の第3回分として、総額79億8545万円を民主、自民、公明、みんな、社民、国民新、たちあがれ日本、新党日本、新党改革の9党に交付しました。復興財源問題が大争点となる臨時国会の初日に国民の税金を山分けし、「復興増税」や消費税増税を強いる政党の姿勢が問われます。

 今回の交付の内訳は▽民主党42億647万円▽自民党25億2867万円▽公明党5億6883万円▽みんなの党2億7907万円▽社民党1億9057万円▽国民新党9892万円▽たちあがれ日本4914万円▽新党日本3393万円▽新党改革2985万円(千円以下切り捨て)。

 政党助成金は年4回(4、7、10、12月)に分けて交付され、9党は東日本大震災後に今回分を含め239億5644万円を受け取りました。地方議会では「政党助成金を廃止し被災者救援に」などの意見書が可決されていますが、9党は年内にさらに約80億円の政党助成金を山分けしようとしています。

 政党助成金の原資は国民1人あたり250円の税金。国民の思想・信条や政党支持にかかわりなく強制的に取り立てられ、憲法が定める思想・信条の自由を踏みにじるものです。この立場から日本共産党は、一貫して政党助成金の廃止を主張し受け取らず、復興財源に回すよう提案しています。

 総務省は12年度概算要求に、今年より7201万円増の政党助成金(320億1400万円)を計上。昨年の国勢調査で05年調査より人口増となったためです。

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