2011年10月21日(金)「しんぶん赤旗」
馬毛島 米軍くるな 7万超
関係4市町 政府に署名提出
馬毛(まげ)島(鹿児島県西之表市)への米空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)移転への反対署名が7万を超えました。関係の1市3町(西之表市・中種子町・南種子町・屋久島町)で構成する「米軍基地等馬毛島移設問題対策協議会」(会長・長野力西之表市長)は20日、政府に署名を提出し、防衛省などに要請を行いました。
長野市長は「これだけの署名が集まったことはひじょうに重いものと受け止めている。引き続き署名を集めて防衛省に伝えたい」と語り、署名活動を継続する方針を明らかにしました。
また、「基地ではない、種子島の宇宙センターや(世界遺産に登録された)屋久島の自然を生かした地域振興を進めていく。住民のくらしの安全も含めて進めていきたい」と述べ、馬毛島の基地化に対する反対の考えをあらためて示しました。
反対署名は、馬毛島の基地化計画が明らかになった6月以降、鹿児島県内外から寄せられました。19日現在で7万27に達し、1市3町ではいずれも住民過半数に達しています。賛成派も署名を集めていますが、現時点で伸び悩んでいます。
馬毛島への空母艦載機離着陸訓練移転 日米両政府は6月21日の日米安保協議委員会(2プラス2)共同文書で、厚木基地(神奈川県)所属の米空母艦載機部隊による離着陸訓練(FCLP)の移転候補地として馬毛島を明記。陸海空自衛隊の拠点とする計画も示しました。FCLPは現在、硫黄島(東京都)で行われていますが、艦載機部隊の岩国基地(山口県)への移転計画に伴い、新たな訓練場が検討されてきました。
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