2011年10月21日(金)「しんぶん赤旗」
福島県議会、原発廃炉の請願採択
福島県議会9月定例会最終日の20日、本会議が開かれ、県内の原発10基すべての廃炉を求める請願が全会一致で採択されました。新日本婦人の会県本部が提出していました。
東京電力は福島第1原発事故後、同1〜4号機の廃炉は明言したものの同5、6号機、第2原発1〜4号機についてはふれていません。県は第1原発1〜4号機について廃炉、それ以外は「再稼働はありえない」との態度です。
請願では、原発事故の収束のめどが立たず、政府・東電の取り組みや情報公開に対し県民の不安・不信は募るばかりだと指摘。放射能への不安のなかで約9万5000人が避難し、県外へ自主避難する親子も増えていると言及。「脱原発」は県民の意思だとのべ、県内すべての原発の廃炉を求めています。採決を前に日本共産党の宮川えみ子県議が同請願を採択すべき立場から討論しました。
採決にあたり民主党の一部と改進の会、無所属、企画環境委員会の委員長を務めた自民党議員の5人が退席しました。
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