2011年10月21日(金)「しんぶん赤旗」

憲法審委員の選任強行

衆参本会議、日本共産党は反対


 衆参両院本会議は20日、改憲原案を審議する憲法審査会の委員選任を行いました。衆院本会議に先立つ衆院議院運営委員会で、日本共産党の佐々木憲昭議員は「今、国民が求めているのは憲法を変えることではなく、日本国憲法を震災からの復旧・復興に生かすことだ」と主張し、委員選任を本会議の議題にすることに反対しました。

 佐々木氏は、憲法審査会を定めた2007年の国民投票法(改憲手続き法)は、自民、公明両党の不当な「強行採決」で成立したものであると指摘。同年の参院選で改憲をマニフェスト(選挙公約)のトップに掲げた安倍内閣が大敗北を喫したことをあげ、「(改憲反対の)国民の意思は明白だ」と主張しました。

 その上で、東日本大震災の復旧・復興に向けて、憲法25条の生存権、13条の幸福追求権などの精神にたち、「二重ローン」解消、医療・福祉機関の再建をはじめ福島原発事故の全面的な被害補償を行うことは「憲法の精神からいって当然のことだ」と強調し、「いまこそ大震災からの復旧復興に全力をあげるときだ」と述べました。

 委員選任には社民党も反対しました。

 衆参本会議はそれぞれ、日本共産党から衆院憲法審査会委員に笠井亮議員、参院憲法審査会委員に井上哲士議員を選任しました。





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