2011年10月20日(木)「しんぶん赤旗」

民意反映の選挙制度に

小選挙区の害悪告発 国会集会


 衆院選挙制度をめぐる各党協議が開始された19日、比例定数削減に反対し、民意を反映する選挙制度を求める集会が国会内で開かれました。憲法改悪阻止各界連絡会議をはじめ11団体の主催。


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(写真)11団体の主催で開かれた比例定数削減反対、民意を反映する選挙制度を10・19院内集会=19日、衆院第1議員会館

 情勢報告した日本共産党の笠井亮衆院議員は、各党協議会に臨む姿勢ついて「現行の小選挙区比例代表並立制の枠内ではなく、民意を反映した比例代表を中心とした選挙制度に改革し、その中で『1票の格差』も是正すべきだと主張していく」と述べました。

 笠井氏はまた、小選挙区制の害悪として(1)大政党有利に民意がゆがめられる(2)政治家の劣化現象を生む(3)人口変動で1票の格差を絶えず生み出す―をあげ、「民意が生きる選挙制度に向け国民的議論を起こすために全力を尽くす」とあいさつしました。

 自由法曹団の山口真美弁護士(衆院比例定数削減阻止対策本部事務局長)が講演。4割台の得票率で6割を超える議席を得る小選挙区制が「国民の政治不信の根源にもなっている」とした上で、「小選挙区制の弊害を乗り越えるためにも、抜本的に選挙制度を変えることが必要だ」「比例でこそ、格差を是正しつつ、民意も反映できる」と訴えました。

 集会では、民意をゆがめる選挙制度の実態を告発する発言が相次ぎました。1人区・2人区の選挙区が増え、「大阪維新の会」が議席を伸ばした大阪府で教育破壊の条例押し付けが狙われていることが報告され、「民主主義を守り、憲法を守る立場からも、選挙制度に対し大いに声をあげていく必要がある」などの声が出ました。

 集会後、参加者は国会議員への要請行動に取り組みました。





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