2011年10月20日(木)「しんぶん赤旗」
憲法審委員の選任反対
佐々木議員 国民は「改憲ノー」
衆議運委理事会
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衆参両院の議院運営委員会理事会が19日に開かれ、20日開会の臨時国会冒頭の本会議で、改憲原案を審議する憲法審査会の委員選任を行うことが協議されました。衆院議運委で民主党は、自公両党の求めに応じて同審査会を始動させたいと表明。これに対し日本共産党の佐々木憲昭議員は、「国民は改憲を求めていない。委員の選任を本会議の議題にすることには反対だ」と主張。社民党も反対しました。
参院議運委では20日の参院本会議での選任実施を決めました。
佐々木氏は、憲法審査会を定めた2007年の国民投票法(改憲手続き法)は、審議不十分のまま自公両党が強行採決したもので、この間、多くの国民と野党の抗議で審査会は始動できなかったと指摘。同年の参院選で改憲をマニフェスト(政権公約)に掲げた安倍政権も国民から「改憲ノー」の審判を突きつけられたことをあげ、「国民の意思は明白だ」と主張しました。
その上で、東日本大震災の被災者が懸命に復旧に取り組んでいる今、「国民が求めているのは改憲ではなく日本国憲法を生かすことだ。委員を選任して審査会を動かす必要はまったくない」と述べました。
国民投票法は07年8月に施行されました。民主党政権は世論に押され、審査会を始動させないと言明してきましたが、今年になって「ねじれ国会」を乗り越えるためとして自公の要求を受け始動させようとしています。
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