2011年10月19日(水)「しんぶん赤旗」
沖縄の子ども 貧困から守れ
超党派議員 実態を視察
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「沖縄の子どもを貧困から守るスタディーツアー」(主催・同連絡協議会)に参加した超党派の国会議員が18日、沖縄県庁で記者会見し、来年の沖縄振興計画に子どもの総合支援体制の抜本拡充を盛り込むため、提言活動を行う考えを示しました。
会見したのは、日本共産党の宮本岳志衆院議員、民主党の瑞慶覧(ずけらん)長敏衆院議員、自民党の馳(はせ)浩、阿部俊子両衆院議員、糸数慶子参院議員。16日から県内の学童保育所、母子生活支援施設、児童養護施設、NPO(民間非営利団体)などを視察しました。
宮本議員は、戦後の米軍占領と本土復帰後の米軍基地による“負の遺産”によって「子どもや若者が深刻な貧困に陥り、複雑な困難が生じている実態を把握できた。超党派で事実を共有する大事な足場づくりとなった。これを政治に生かしていくのが国会議員の責務だ」と述べました。
このほか、「沖縄で児童を支えている認可外保育所と認可保育園との格差を縮めていかないといけない」(糸数議員)、「5歳児の公立幼稚園の受け皿が行政単位で確立されていない。全国一の失業率や貧困など複層的な課題が子どもにしわ寄せしてきている」(馳議員)など、それぞれ視察の感想を述べました。