2011年10月19日(水)「しんぶん赤旗」

「水産特区撤回請願」不採択に

自公民の反対で

宮城県議会


 宮城県漁業協同組合が、水産資源と環境の管理が困難になり、沿岸漁業が衰退すると県議会に提出した「水産業復興特区創設の撤回を求める請願」は18日、本会議で採決され、出席議員58人中、賛成20、反対37、無効1で不採択となりました。政党では日本共産党と社民党が賛成。自民党、改革みやぎ(民主党)、公明党は賛否が分かれ、自民30人、改革みやぎ3人、公明3人が反対しました。

 賛成討論に立った日本共産党の横田有史県議は、「国民共通の財産である海を企業の身勝手な乱獲、乱開発にゆだねるわけにはいかない」と請願の採択を求めました。

 震災からの漁業復興を名目に、村井嘉浩県知事が提案した漁業権を民間企業にも認める「水産業復興特区」構想に対して、県漁協が提出した同請願は、14日の産業経済委員会で審議され、自民党の3人が採択に反対しましたが、日本共産党と改革みやぎ2人、社民党に加えて自民党2人の計6人の賛成で採択し、本会議での採決となったものです。


これからが勝負

 横田有史県議の話 きわめて残念だ。県議選の前ということもあり、知事の圧力が強かった結果だと思う。不採択だったが、逆に浜が団結すれば、漁業の再生につながるのではないか。これからが勝負。党県議団も漁業の再生に全力を尽くす。





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