2011年10月17日(月)「しんぶん赤旗」
就活にルールを 京都府学連スーツデモ
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就職活動の早期化・長期化するあり方を改め、「学業と両立できるルールをつくって」と、京都府学生自治会連合(京都府学連)は16日、観光客であふれる京都市の河原町通をリクルートスーツ姿でデモ行進しました。
「ゆとり世代 就職活動 ゆとりなし」と書いた色とりどりのプラカードを手に、「授業のある日は授業に出たい」「学んだことを生かしたい」と手拍子とともに唱和しました。
「就活の開始時期は3回生の後期、早い学校で1回生からガイダンス(説明)が始まります」と委員長の山本裕太さん(21)=京都橘大学4回生=。その一方、就職先や進路が決まらないまま卒業する学生も多いといいます。「授業に出られないだけじゃなく、サークルを早く引退する人もいます。授業以外で得られるものも得られなくなるんです」
「ルールづくりをしてほしい」との訴えに「ほんまその通り」とうなずいていた高校3年の息子を持つ女性(51)。「長引くほど親も子も不安です。大学3年の娘も、就職率が低いのが心配です」
京都府学連は、(1)就活開始時期を遅らせる(2)「働きたい」「学んだことを社会で生かしたい」という学生の思いに応え、安定した雇用を増やす―を経済団体や各政党会派に申し入れてきました。