2011年10月16日(日)「しんぶん赤旗」
放出放射能量 ミス訂正
吉井議員への政府答弁書
日本共産党の吉井英勝衆院議員が8月25日に提出した質問主意書への政府答弁書(9月2日)に誤りがあったことが14日、明らかになりました。福島第1原発事故で放出された放射性物質の放射能量の試算値についてで、経済産業省原子力安全・保安院が同日、訂正したいと吉井議員側に申し出ました。日本政府が6月に国際原子力機関(IAEA)に提出した報告書の一部にデータの誤りがあり、それを引用したためとしています。
誤っていたのは、同原発1〜3号機から大気中に放出された放射性のヨウ素、テルル、アンチモン、モリブデンの放射能量の試算値の一部。なかには5ケタ違っているものもありました。半減期の時間と日にちを換算する際の計算式が誤っていたためと、保安院は説明しています。
保安院によると、IAEAへの政府報告書には正しいデータと誤ったデータが混在していました。IAEA総会(9月19〜23日)前に点検したところ、9月10日に試算値の一部に誤りを確認。総会時に正誤表を提出したといいます。
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