2011年10月15日(土)「しんぶん赤旗」
除染 保育園遊具も
福島 田村議員に関係者要望
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日本共産党の田村智子参院議員(厚生労働委員)は14日、福島市内の保育所、福島県保険医協会を訪問し、原発事故による放射能の除染の実態や要望を聞きました。
先月下旬に除染作業をした、さくらみなみ保育園の椎名敦子園長は「除染の補助対象は表土に限ると市から言われましたが、遊具や雨どい、屋根の線量も高かったので除染を頼みました。敷地に隣接する用水堀の線量も高くて弱っています」と話します。
田村議員は「除染費用の補助が表土だけというのはおかしい。国の姿勢を変えさせなければいけません」と話しました。
福島県保険医協会の菅原浩哉事務局長は、医療スタッフ(主に看護師)の減少による救急医療体制の危機を指摘。「第一に除染を地域全体でやらないと人は戻ってこない。特に医療施設は影響が多い」と言います。原発事故で被ばくしたすべての人をフォローする検診・医療体制の必要性を訴えました。田村議員は「今月、始まる国会での質問や行動のなかで、お聞かせいただいた要望を届け、実現するために頑張ります」と約束しました。