2011年10月12日(水)「しんぶん赤旗」

将棋新人王戦決勝第2局

佐藤六段勝ちタイに


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(写真)局後、検討する佐藤六段(右)と豊島六段(左)=11日、大阪・関西将棋会館

 佐藤天彦六段(23)のカド番で迎えた第42期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝3番勝負の第2局は11日、大阪市の関西将棋会館でおこなわれ、午後5時48分、118手で佐藤六段が豊島将之六段(21)をくだし、対戦成績を1勝1敗のタイに戻し、決着を第3局に持ち越しました。第3局は24日(月)に東京・将棋会館でおこなわれます。

 第2局は豊島六段の先手。戦型は、後手番佐藤六段が横歩取りに誘導、中終盤、手に汗握る白熱のたたかいとなりました。

 序盤、豊島六段の▲3三角成の角交換のあと佐藤六段が△7五歩から△1四歩と意表の仕掛けを敢行し、たたかいは中盤戦へ。1筋で先手が香得となり、豊島六段の攻め、佐藤六段の受けの展開となりました。中盤は形勢不明の難しいたたかいがつづきました。

 終盤、先手が詰めろの連続で攻めを続けたのに対し、佐藤六段は△6一香〜△6二香と2枚の香を打つなど頑強な受け。逆に6筋を押し返し、一気に優勢な形勢にもっていき、熱戦を制しました。

 立ち会いは小阪昇七段でした。


 佐藤六段の話 ずっと難しくて最後までわからなかった。△5二歩(96手)に継続の攻めがなかったので勝ちになったと思った。第1局は至らない将棋だったが、本局はそれなりの将棋が指せた。第3局も変わらずにがんばりたい。

 豊島六段の話 香得になって、とりかえされるまでにどれだけポイントを稼げるかという将棋だったが、難しかった。第3局は気持ちを切り替えてがんばりたい。

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