2011年9月30日(金)「しんぶん赤旗」

分厚い賠償書類撤回を

福島・復興センター 東電に抗議


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(写真)東電側(手前後ろ向き)に申し入れる、ふくしま復興共同センターの人たち=29日、福島市

 福島第1原発事故に関し東京電力が示した個人への損害賠償手続き問題で、ふくしま復興共同センターは29日、福島県庁内で同社に抗議するとともに、「本補償」実務の撤回などを求めた申し入れ書を手渡しました。

 亀田俊英同センター代表委員(県農民連会長)が、東電福島原子力補償相談室地域相談グループの紫藤英文部長に申し入れました。日本共産党の神山えつこ、藤川しゅく子両県議、宮本しづえ県副委員長が同席しました。

 申し入れでは、「原発事故によって生活が破壊され、精神的にも大きなダメージを受けている被災者に、60ページの請求書と約160ページにも及ぶ説明書を送りつけて請求実務を求めることは、東電には『加害者』としての責任を取る姿勢が皆無であることは明瞭。断じて許せない」と述べました。

 内容は(1)損害賠償請求手続きを被災者個々に行う(2)「本補償」請求実務の撤回(3)9月以降の分は3カ月単位での請求でなく毎月請求を受け付け、仮払いする(4)東電作成以外の書式の請求書も受理し、同等に支払う―というもの。さらに個人あて請求書の「確認事項」にある「各補償項目の請求は1回限り」との文言の削除や、「合意文書(見本)」を送付した被災者に修正を記した文書送付を求める意見が出され、この2点を加えました。

 東電側は「請求書が書けないから賠償できないという人がないようにしたい」と語りました。





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