2011年9月29日(木)「しんぶん赤旗」
稲盛会長は誠意ある証言を
解雇撤回求め 日航本社前で宣伝
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日本航空に解雇撤回を求める原告団(パイロット・山口宏弥団長、客室乗務員・内田妙子団長)と国民支援共闘会議は28日、東京都内で日航本社前宣伝行動を行い、110人が参加しました。
「(解雇した)160名を残すことが経営上不可能ではない」と解雇に必要性がなかったことを認めた稲盛和夫日航会長の証人尋問が東京地裁で30日に迫っています。稲盛氏に誠意をもって証言するよう呼びかけました。
病気欠勤歴によって解雇されたパイロットは宣伝カーから、「職場が、体調の相談をできない環境になっている。安全のため正直に話して休めば解雇になる恐怖がある。解雇を撤回して安全優先にすべきだ」と強調しました。
客室乗務員は、「ちょうど1年前、日航が解雇対象者を乗務から外し『退職強要』をはじめ、昨年末に解雇された。経営陣の失敗を労働者に押し付けるな。これは人間の尊厳を守るたたかいです」と訴えました。
山口団長は、「稲盛さんに誠意をもって話し合うよう要請し続けてきたが、今日まで一度も会おうとしなかった。30日の裁判では、心の底まで考えを聞く。私たちは空の安全と労働者の権利を守るため全力をあげる」と強調しました。
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