2011年9月29日(木)「しんぶん赤旗」
20年五輪招致に反対
大山都議代表質問 復興・放射能対策こそ
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日本共産党の大山とも子東京都議は28日の都議会代表質問で、石原慎太郎知事が表明した2020年夏季オリンピックの東京招致に反対を表明しました。
大山氏は五輪招致について、海外の大企業を東京に呼び寄せる特区づくりや東京外環道、巨大港湾整備など大型開発を進めるてこにするものだと批判。スポーツ専門家の「放射能汚染の危険が取り除かれていない国で五輪を開催できるのか。せめて見通しが立った段階で立候補するのが良識ある判断ではないか」という声も紹介。「いま都が財源を振り向けるべきは被災者の生活再建、被災地の復興、放射能対策、地震に強い防災都市づくりと都民の暮らしへの応援」だと強調しました。
大山氏は、都に寄せられた都民意見の82%が招致反対だったことを示し、「切実な都民要求が渦巻いている。五輪招致を言う前に、この声に耳を傾けるべきだ」と迫りました。
大山氏は福島原発事故の放射能被害から都民の命と健康を守るため、学校・公園などのきめ細かい線量測定と除染、食品の放射能測定、都内に避難する被災者の支援、木造住宅密集地域の耐震不燃化を要求。築地市場の東京ガス工場跡地(江東区豊洲)への移転計画の凍結を求めました。
石原知事は都のイベントで「招致が復興の目標になる」ことを「それも一つのきれいごとなんだね」と発言したことについて、「招致を勝ち取るにはし烈な国家間の競争に勝ち抜く必要があることを表現したもの」と居直りました。