2011年9月28日(水)「しんぶん赤旗」
八重山教科書
全員協議の尊重を
赤嶺議員が質問主意書
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は26日、沖縄県八重山採択地区の教科書採択問題について、政府に質問主意書を提出しました。
主意書は、文部科学省が15日、この間の経緯と事実関係を十分にふまえず、育鵬社の公民教科書を選定した同採択地区協議会の答申に従って採択を一本化することを求めたことについて、「地方教育行政に関わる重大な問題である」と指摘。政府として事実関係について調査の上、見解を明らかにし、8日の全教育委員による協議で同一の教科書を採択した沖縄県・関係市町教育委員会の努力を尊重するよう求めています。
具体的には、▽協議会規約の全面改定や調査員による推薦図書の順位付けの廃止が各教育委員会の検討を経ずに行われている▽調査員の任命・委嘱が規約に定められた役員会を開催せずに行われている▽調査員の報告書で推薦図書に挙げられていなかった育鵬社の公民教科書が5分間の審議と無記名投票で採択されている▽全教育委員による協議は各教育委員会による検討を経て成立している―ことなどについて、政府の見解をただしています。