2011年9月27日(火)「しんぶん赤旗」
原発・教育で懇談
福井大学長と宮本衆院議員
県教育長とも
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日本共産党の宮本岳志衆議院議員は26日、福井大学(福井市)や県庁などを訪れ、福田優福井大学長や広部正紘県教育長などと懇談しました。佐藤正雄県副委員長(県議)と金元幸枝県書記長らが同行しました。
福田学長はこれまでの原子力分野の研究について、「防災と危機管理が一番抜けていた」として、「原発をゼロにするうえでも、どうやって安全に廃炉にしていくかが大事で、研究に尽くさなければならない」とのべました。運営費交付金の削減問題も話題になり、宮本氏が「震災から未来に向かって立ち上がっていくため、教育にこそお金を使わなければ日本の将来に禍根を残す」とのべると、福田学長は「その通りです。日本は(教育予算の規模が)OECDの中で最低です」と強調しました。
広部県教育長との懇談では、中学校で12月ごろから30年ぶりに再開される放射線教育のあり方について議論。広部教育長は「(教員が)指導するうえでの資料を検討している。10月に研修会をやり、授業にのぞみたい」としながらも、悩んでいる様子でした。
宮本氏は、「学校には、子どもを放射線から絶対守る緻密さと真剣さが求められます」とのべるとともに、来年度使用の中学校理科教科書が福島原発事故前に作られたため、福島原発事故や放射線の危険性に触れていないと指摘しました。