2011年9月27日(火)「しんぶん赤旗」
浜岡原発 永久停止に
静岡・牧之原市議会が決議
粂田党市議「大きな前進」
静岡県牧之原市議会は26日、本会議で浜岡原発(御前崎市)の永久停止を求める決議を賛成11、反対4で可決しました。
浜岡原発から10キロ圏内で構成する浜岡原子力発電所安全等対策協議会の4市(御前崎、牧之原、菊川、掛川)のうち、同原発の永久停止を求める決議が採択されたのは初めてです。
決議は、福島原発事故によって「安全神話」は根底から崩れさり、「我々に大きな衝撃を与えた。多くの住民が避難を余儀なくされ、職や財産を失い、家族とも離散し、文化や歴史、住民コミュニティーは崩壊した」と述べ、市民の生命・財産を守っていくには、「近い将来間違いなく起こるとされている東海地震の震源域真上に立地している浜岡原発は、確実な安全・安心が将来にわたって担保されない限り、永久停止すべきだ」としています。
西原茂樹市長は決議をうけ、「原発に対する不安は増大しており、現状では浜岡原発の再稼働は認められない」と語りました。
21日の全員協議会では、日本共産党の粂田(くめた)幸一議員が採択するよう主張しました。
粂田議員は、「市民の不安の声を代弁した決議が採択され、永久停止・廃炉に向け大きな前進です。原発ゼロに向けて、全国に波及していってほしい」と話しました。