2011年9月25日(日)「しんぶん赤旗」
自然エネへ 行程表を
公害・地球懇がシンポ開催
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24日、東京都新宿区内で「いまこそ原発依存から自然エネルギーへ、市民が開く自然エネルギーの時代へ」と題されたシンポジウムが開かれました。公害・地球環境問題懇談会(JNEP)が主催、60人以上が参加しました。
総合研究大学院大学教授の池内了(さとる)氏が講演、再生可能エネルギーの具体的な方法を研究している東京大学大学院生の佐川清隆氏が特別報告、JNEP幹事の渡辺章氏が事例紹介をしました。
池内氏は「有限の地下資源から無限の地上資源へ」と題した講演で、「日本は地下資源には乏しいが、発想を変えてみると、森林や水など地上の資源の豊かな国」と話しました。「今は技術の転換期。原発に代表されるような大型化・集中化・一様化の技術から、各地域で生産し消費する分散型の発電技術に転換するべきだ」と指摘。自然エネルギーへの研究投資と実行の具体的なスケジュールを政府に要求することが大事だと主張しました。
佐川氏は与那国島の風力発電やドイツの具体例などをまじえて「原発脱却と地球温暖化対策は、省エネや再生可能エネルギーの転換で可能です。再生可能エネルギーへの転換には市民の主体性がなにより決定的です」と話しました。
事例報告では、日本各地での市民や自治体による自然エネルギーでの発電事例が紹介されました。
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