2011年9月23日(金)「しんぶん赤旗」

被災障害者の実態深刻

JDFいわて本部開設

支援へ 団体超えて連携


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(写真)東日本大震災被災障がい者支援いわて本部の開設式=22日、盛岡市中央公民館

 日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障がい者支援いわて本部の開設式が22日、盛岡市中央公民館で行われました。

 同いわて本部の田村幸八代表が開会あいさつをしました。東日本大震災から6カ月へても障害者の生活は厳しい状況に置かれているとのべ「各障害者団体がそれぞれ支援活動を行ってきたが、JDFいわて本部をたち上げて、さらに支援を盛り上げていきたい」と訴えました。

 JDFを代表してあいさつした森祐司政策委員長は宮城、福島についで岩手の支援本部が開設したことで被災3県そろって国に要望できるとのべました。

 各障害者団体からの報告では、震災後、会員の安否確認をするのに苦労したことや、個々の団体の力だけでは支援に限界があり、ほかの団体の協力で助かったことなどが語られました。

 全国脊髄損傷者連合会岩手県支部の日當(ひなた)万一副支部長からは「会員がバリアフリーの仮設住宅を要望したが普通のところに入居させられて、段差があって、フロ、トイレに手すりもないので生活できない」という実態が出されました。

 JDF総合支援本部の藤井克徳事務総長は「岩手の被災障害者の拠点をつくることで団体を超えて連携し、広範な対応ができる」と本部開設の意義を語りました。





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