2011年9月23日(金)「しんぶん赤旗」

多くの人々がおびえ生活

貧困対策の強化訴え

潘事務総長が演説


 【ニューヨーク=小林俊哉】21日に始まった国連総会の一般討論で、潘基文(パン・ギムン)事務総長は冒頭に演説し、「失業は増大し、社会的格差は拡大し、あまりに多くの人々がおびえながら暮らしている」と述べ、世界的経済危機のもとで、打撃を受けている人々への対策を急ぐ政治的指導力を呼びかけました。

 潘氏は国連が取り組むべき重要課題として、(1)持続可能な開発(2)紛争・人権侵害・自然災害の予防と軽減(3)安全な世界の構築(4)民主主義への移行期にある諸国への支援(5)女性と子どもの地位向上―の五つを挙げました。

 なかでも、2012年6月にブラジルで開催される国連持続可能な開発のための世界会議(リオ+20)の成功や、15年までに世界の貧困を半減するとした国連ミレニアム開発目標の達成を求めました。

 焦点の中東和平については「交渉による解決を通じて、この和平を達成するのを助けるたゆみない努力を誓う」と述べました。





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