2011年9月23日(金)「しんぶん赤旗」
汚染水 敷地内散布も
福島第1原発 東電が計画
東京電力は22日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の敷地内に放射能を含む汚染水の散布を計画していることを明らかにしました。事故後、敷地内の森林を伐採し、保管している木材の自然発火や、放射能が付着した土ぼこりが舞い上がるのを防ぐためとしています。
散布しようとしているのは5、6号機の原子炉建屋地下に、周辺に降った雨などが流入し、たまっていた水。1立方センチ当たり0・01〜0・1ベクレル程度の放射能を含んでいるといいます。現在、敷地内に設置した仮設タンクにくみ上げたうえで、岸壁に横付けしたメガフロートに移送しており、仮設タンクには約9200トン、メガフロートには約7150トン入っています。
東電は、散布した水に含まれている放射能が地下水にまざり、海へ流れ出ることになると認めました。
しかし、ゼオライト(沸石)で処理して放射能の濃度をさらに低くして国が定めた水中の濃度限度以下にしてから散布するから問題はないとの認識を示しました。