2011年9月22日(木)「しんぶん赤旗」
「6カ国」再開めぐり協議
南北首席代表が会談
【北京=小寺松雄】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の南北朝鮮首席代表である韓国の魏聖洛(ウィ・ソンラク)外交通商省平和交渉本部長と、北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外務次官が21日、北京で会談しました。両代表の会談は今年7月にインドネシアで行われて以来です。
韓国側は、6カ国協議再開の条件として、北朝鮮に対し、ウラン濃縮活動の中断や国際原子力機関(IAEA)の査察再開などを要求。北朝鮮は「無条件での6カ国協議再開」を主張しています。
6カ国協議の議長国を務める中国は、前提条件なしに6カ国協議を再開するよう関係国に促しています。
北朝鮮の李次官は19日に北京で開かれた6カ国協議をテーマにしたシンポジウムで、7月に米国で行われたのに続く2回目の米朝協議について「(実施は)可能だと確信している」と発言。南北会談では、米朝協議も視野に入れ、双方の見解をつき合わせたものとみられます。
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