2011年9月22日(木)「しんぶん赤旗」
早期復旧へ対策を
塩川衆院議員 被災地域を調査
茨城
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日本共産党の塩川鉄也衆院議員は21日、東日本大震災で津波などの大きな被害が出た茨城県北茨城市と高萩市を訪ね、復旧状況を調査しました。県観光協会会長の村田實・五浦観光ホテル社長や北茨城市の豊田稔市長らと懇談するとともに、地元の農協や漁協、県内の被災者が住む仮設住宅などを回りました。
村田氏は県の観光業に対する風評被害の影響について「観光客は例年の8割減。物産は5割減」と厳しい実態を紹介しました。
豊田市長は2次補正予算について「内定分の交付金がいまだに届いていない」と対応の遅れを批判。3次補正予算には「責任をもって安心・安全のための予算を措置し、速やかに財源を投下すべきだ」と話しました。
漁協からは、復旧の補助金が国の査定を前提としていることから「査定終了まで身動きが取れない」との声が寄せられました。
塩川議員は調査後、「いまだに被災者のくらし再建は遠い。風評被害への賠償のために国が仮払いを行うことや、漁港などのインフラ復旧のために使い勝手のよい交付金を創設するなど、早期復旧に向けた対策が必要だ」と話しました。
党北茨城市議団の福田明、鈴木やす子の両市議が同行しました。
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