2011年9月22日(木)「しんぶん赤旗」
八重山教科書問題、教育委の協議尊重を
住民集会決議、文科相発言に抗議
沖縄県石垣市で20日、約350人が参加して「9・8採択教科書を子どもたちの手に!」住民集会が開かれました。集会では、石垣市、竹富町、与那国町の3教育委員全員が集まり、東京書籍版を採択した8日の協議結果などを国が尊重するよう求める決議をあげました。
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八重山の中学校「公民」教科書採択問題は、8日の協議を、文部科学大臣が「協議は整っていない」「私たちも判断する」と“横やり”を入れて混乱が広がっていました。
同集会は、高嶋伸欣琉大名誉教授が、法律上の不備などを分かりやすく説明し「八重山からもっと発信してほしい。私たちも頑張る」と激励しました。
歴代教育長10氏が共同代表を務める「子どもと教科書を考える八重山住民の会」の仲山忠亨元教育長は「文部科学大臣の発言を撤回し、9・8の議決を認めてもらうほかない。11万人が集まった2007年の9・29県民大会のように、八重山だけでなく全沖縄的な運動を広げ打開していきましょう」と訴えました。
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