2011年9月20日(火)「しんぶん赤旗」
囲碁新人王戦決勝第1局
村川七段が先勝
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村川大介七段(20)と安斎伸彰六段(26)の対決となった第36期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝3番勝負は19日、第1局が大阪市中央区の関西棋院でおこなわれ、村川七段が午後5時半、249手まで黒番6目半勝ちしました。
握って村川七段の先番となりました。左下隅では流行定石が打たれ、右下隅の黒25から中央へふわりと打った27を見て、立会人の石井新蔵九段は「若者らしい手だ」と評しました。
その後上辺から中央にかけての競り合いが始まり局面は緊迫の度を加えました。村川七段の黒47ツケコシから双方の石が切り違った形となり、激しい攻め合いに突入。村川七段は上辺の黒石十数目を捨て石にして、右辺に80目を超える地をまとめました。控室の検討陣からは「捨て石は村川くんの最初からの作戦だったか? 形勢は黒良し」の声が上がりました。
対局後、村川七段は「中央のツケコシからは、自信がなかったがいくしかなかった。中央白へのシメツケが利いてよくなった」と話しました。
安斎六段は「中央のたたかいはやれないことはないと思ったが、シメツケられてはっきり悪くした。今日は完敗でした」と、第2局への決意を固めていました。
結城聡天元解説、観戦記者・北川史朗さんによる熱戦譜は10月3日から本紙で掲載されます。しんぶん赤旗の名越正治関西総局長が観戦しました。
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