
2011年9月19日(月)「しんぶん赤旗」
電機・情報ユニオン結成
340万労働者の要求実現へ
電機や情報サービス産業の既存の労働組合に加入していない労働者が個人で入れる全国的な労働組合「電機・情報ユニオン」が18日、結成されました。未組織のために厳しい労働条件に置かれている約340万人労働者の要求実現をめざします。
電機産業では、主に非正規労働者を守るため、2000年に電機ユニオン関東、01年に電機ユニオン関西が発足。この活動の成果と教訓が発展的に生かされます。
静岡県熱海市で開かれた結成大会には全国から約70人が参加。中山森夫・結成準備会代表が運動方針などを提案し、満場の拍手で採択されました。
就任した米田徳治委員長(元沖電気)は「労働者の生活と権利を守り、職場の民主主義を確立するために、みんなで前進して頑張ろう」と訴えました。
来賓として日本共産党の山下芳生参院議員・職場(労働)対策委員会責任者があいさつし、電機産業の労働者の多くが未組織の現状は日本社会の重大な遅れだと指摘。組合結成について「劣悪、無権利な状態に置かれている未組織、非正規労働者にとって希望の星になるとともに、膨大な未組織労働者の組織化とたたかいを通じて日本社会の姿かたちを変えることにも通じる大きな意義をもっている」と激励しました。
山下氏はまた、電機労働者懇談会の総会でもあいさつし、電機大手の連合組合のなかで運動を民主的に強化する活動に敬意を表し、人間らしく働けるルールある経済社会を確立しようとのべました。
書記長には森英一氏(NEC)を選出しました。
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