2011年9月18日(日)「しんぶん赤旗」
日の丸・君が代 強制するな
大阪 弁護士の会が集会開く
日の丸・君が代強制処分条例に反対する弁護士の会(代表・辻公雄)は16日夜、大阪市北区で、橋下徹大阪府知事と「維新の会」が成立を狙う「教育基本条例案」に反対する集いを開きました。200人の参加者は「教育の現場に『強制』を持ちこまないでください」とのアピールを採択しました。
児玉憲夫弁護士が主催者あいさつし、「免職などの処分で教職員に『日の丸・君が代』を強制することは、憲法19条の内心・良心の自由を侵す」と指摘。「賛同者1000人を目指して活動を広めるとともに、府民と一緒に頑張りたい」とのべました。
府立高校の男性教員が「学校現場では『日の丸・君が代』が強制されています。権力が権利を奪っていく道筋とはこういうものかと実感しています」と実態を報告。「基本的人権など憲法の理念を教えてきたのに、卒業式でどうすればいいのか悩んでいます。府民、父母と手を携えて、条例を打ち破りたい」と語りました。
関西学院大学の豊下楢彦教授が講演で条例案を多角的に分析。コメディアンの松元ヒロさんが政治風刺のコントを演じました。
私立学校教員の男性(42)は「条例案撤回を求めていく」と話していました。