2011年9月17日(土)「しんぶん赤旗」
原発ゼロの会発足へ
藤本義一・桂吉弥ら12氏呼びかけ
大阪
大阪労連など8団体も
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原発をなくし、自然エネルギーを推進する新しい府民運動を盛り上げようと、「原発をなくし、自然エネルギーを推進する大阪連絡会(原発ゼロの会)」が発足します。安斎育郎立命館大学名誉教授ら著名12氏と大阪労連など8団体が呼びかけ、準備をすすめてきたもので、事務局団体が16日、大阪市内で記者会見しました。10月15日に開く発足の集いで、正式にスタートします。
呼びかけでは、東京電力の福島原発事故が収束への見通しも立たないだけでなく、原発の事故を防ぐことは技術的にも困難であり、重大事故を起こせば事態を制御できなくなるという危険な実態を明らかにしたと指摘。いまこそ原発依存の電力・エネルギー政策を転換するために、大きな府民運動を呼びかけたと訴えています。
運動の要求は、(1)原発は地震国日本にとってはあまりにも危険です。原発は廃止して、ゼロにしましょう(2)日本の電力・エネルギー政策を自然エネルギーの方向に大きく転換しましょう―を提起。署名や集会、宣伝を行い、政府や関西電力などに働きかけるとしています。
大阪労連の宮武正次事務局長、新日本婦人の会府本部の川本幹子会長、大阪から公害をなくす会の中村毅事務局長、大阪原水協の小松正明事務局長が会見し、発表しました。
呼びかけたのは、安斎氏と、石田法子(日弁連人権擁護委員会前委員長)、大谷昭宏(ジャーナリスト)、小田徹也(IPPNW=核戦争防止国際医師会議=大阪府支部支部長)、桂吉弥(落語家)、木津川計(『上方芸能』発行人)、日下部吉彦(大阪音楽大学客員教授・音楽評論)、小山乃里子(ラジオパーソナリティー)、阪口善次郎(前大阪府原爆被害者団体協議会理事長)、藤本義一(作家)、宮本憲一(大阪市立大学名誉教授)、和田武(自然エネルギー市民の会代表)の12氏です。
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