2011年9月15日(木)「しんぶん赤旗」
高校無償化見直し反対
全教・日高教・教組共闘
衆議院議員会館で懇談会
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高校無償化の見直しに反対し、教育費無償化の拡充を求める懇談会が14日、衆議院第2議員会館で開かれました。主催は全日本教職員組合(全教)と日本高等学校教職員組合(日高教)、教組共闘連絡会。全国から100人が参加しました。
北村佳久全教委員長・教組共闘代表幹事が主催者あいさつで、高校授業料無償化などを見直すとした民主、自民、公明の「3党合意」と、その順守を表明した野田新内閣を「国民と子どもたちに対する背信行為」と批判。「無償化の見直しを許さず、教育費すべての無償化を実現させよう」と訴えました。
今谷賢二全教書記長・教組共闘幹事が情勢報告で、現在の授業料無償化の問題点を紹介しました。
教職員、生徒、父母、市民団体の代表など13人が発言しました。戸塚高校(神奈川県)の定時制課程に通う生徒3人は、「僕が1年生のときはまだ授業料は無償化しておらず、授業料が払えなくて進級できなくなりかけて、必死にお金を借りて支払いました。2年から無償化が始まり本当に助かりました」「家計に不安を抱える子たちが安心して学校に通えるよう、無償化は絶対に維持してほしい」と訴えました。
日本共産党の宮本岳志衆院議員が参加し、「民主党は当時、高校生たちに『あなたの学びを社会が支えます』と宣言しました。所得制限などの後退は認められません」とのべました。
終了後、参加者は衆参両議院の文部科学、文教科学の委員会委員に要請しました。