2011年9月13日(火)「しんぶん赤旗」
岩手県議選 共産党、初の複数議席
復興・放射能対策 有権者から期待
東日本大震災から半年の11日、延期された岩手県議選(定数48)が投開票されました。日本共産党の斉藤信氏(60)=盛岡区、現=、高田一郎氏(52)=一関区、新=が大激戦を競り勝って当選を果たし、悲願である県政史上初の複数議席を実現しました。
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被災地の市町議選 得票率伸ばす
共産党は津波で被災した県立病院を再建させ、放射能汚染から子どもの健康を守るために学校などでの早期調査と除染を徹底させるとともに、農畜産物の被害については東京電力に全面的な賠償を求めると強調。野田新政権が狙うTPP(環太平洋連携協定)参加には断固反対すると主張しました。共産党の政策を知った有権者からは、「子どもが通う保育園での放射能汚染が心配だ」「TPP問題では共産党の言う通りだ」などの声が寄せられました。
前回200票差で及ばなかった一関区では、今度こそと大奮闘し、得票率16・52%の1万1951票を獲得、前回比30%増と大きく前進させて当選しました。
同日投開票の被災地の市町議選でも共産党は、救援活動に全力で取り組むとともに復興への具体的な提言を示し、被災者から大きな共感を得て、定数削減のなかで、各地で得票率を前進させました。
岩手県の陸前高田市議選では得票率20・80%を獲得、2、3、4位の高位で戸羽太市政を支える現有3議席を確保しました。釜石市議選で現有2議席、山田町議選でも2位で現有議席を確保し、議席占有率を3市町とも伸ばしました。
宮城県でも定数削減のなか、塩釜市は5議席はならなかったものの得票率24・89%で4議席、多賀城市で同19・39%で4議席。利府町で3議席、いずれも得票数を大幅に伸ばし議席を獲得しました。
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