2011年9月9日(金)「しんぶん赤旗」
全廃を突きつけよう
「さようなら原発」19日の集会成功へ
東京 大江健三郎氏ら講演
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「講演会さようなら原発」が8日、東京都新宿区の日本青年館で開かれ満場の聴衆が聞き入りました。
今月19日に東京・明治公園で予定されている「さようなら原発5万人集会」の成功へ、呼びかけ人の大江健三郎、鎌田慧、落合恵子、内橋克人の各氏が講演。ピアニストの崔善愛さんがショパンの「革命のエチュード」などを演奏し、呼びかけ人の澤地久枝さんのメッセージが紹介されました。
大江氏は、福島第1原発事故について「敗戦後に、新しい国、新しい国人となるという決意をすっかりムダにしたことではないかと、この半年間、とりつかれた」と述べ、「(原発)全廃を政府に突きつけようじゃありませんか」と呼びかけました。
落合恵子氏は「『ほうしゃのうこないで』と七夕の短冊に子どもが幼い字で書く現実です。ふるさと、職業を奪われ、家族が離散する現実がある。安全神話を私はもう信じない。誰かだけが頑張って、ヒーローになるんじゃだめ。子どもたちを守るため一人ひとりが声をあげつづけましょう」と語りました。
賛同人の山田洋次氏(映画監督)は「立場や思想を超えて集まり原発についてはっきり意見を表さなければならない。あらゆる人たち、寅さんに至るまで声をかけていけるんじゃないでしょうか。みなさん一緒にやっていきましょう」と話しました。
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