2011年9月7日(水)「しんぶん赤旗」
放射性廃棄物 ドラム缶100個分超保管
横須賀・厚木の米軍基地
神奈川県の米海軍厚木基地(大和、綾瀬両市)と横須賀基地(横須賀市)に米軍の東日本大震災の被災地支援活動で出た低レベルの放射性廃棄物が保管されている問題で、保管量が6日までに分かりました。外務省日米地位協定室が5日、県と当該する市に口頭で連絡しました。この間、米軍基地には、「トモダチ作戦」に出動した航空機などの除染作業に使用した布などの保管が確認されていましたが、保管量などは、分かっていませんでした。
外務省の県への説明では、廃棄物は▽横須賀基地に容器8個(122センチ×91センチ×104センチ)とドラム缶(約200リットル)1本▽厚木基地には同サイズのドラム缶99本―に保管。布以外の保管物情報は米軍からはありませんが、外務省は、航空機のエアフィルター等もありうるとの考えを示しました。保管容器の周辺では、人体や環境に影響が及ぶ放射線は検出されていないとしました。
県などは、放射性廃棄物の情報提供などを外務省に口頭で申し入れていました。県原水協や県平和委員会なども、一刻も早い廃棄物の撤去、廃棄物の情報公開などを同省に要請していました。
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