2011年9月6日(火)「しんぶん赤旗」
台風12号 道路寸断、集落孤立
共産党奈良県議団が被害調査
山崩れ 谷をせき止め
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台風12号がもたらした奈良県南部の被害状況を調査するため、日本共産党奈良県議団は5日、被災現場に入りました。村まるごとの孤立や広範囲にわたる停電、断水など深刻な事態が生まれています。
山村さちほ県議は川上村の大滝ダムの周辺を視察。村役場付近の山の斜面が大量に崩れてダム湖に流れ込み、近くの山肌に新たな亀裂も見つかるなど、危険な状態が続いています。
天川村では降り始めから1600ミリに達する記録的な豪雨だったことや、山の頂上付近から連続して崩れたことで深い谷がせき止められ、集落に浸水した状況が分かりました。
付近の住民は「長い間住んでいるが、こんなことは初めて」と話していました。
宮本次郎県議は五條市大塔町に行き、役場職員や住民から実情を聞きました。
ある保育園は4日、敷地に土砂が崩れ、通路から入れない状態になりました。停電で営業できない店主は「(自治体)合併してから川の補修をしなくなった」と語気を強めて訴えました。
住民があちこちに自主避難しており、市職員は安否と所在確認に追われていました。
調査には、大谷龍雄五條市議、矢野和男下市町議、塩谷章次川上村議が同行しました。
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