2011年9月5日(月)「しんぶん赤旗」
教科書 那覇で集会
「つくる会」系不採択へ運動
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沖縄県石垣市と与那国町の中学校で来年度から使用する教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社版公民教科書が採択された問題で4日、緊急集会が那覇市内で開かれました。主催は「沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会」(高嶋伸欣共同代表)。
集会は約460人の参加者であふれ、教科用図書採択八重山地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)の答申に多くの疑義・問題があるとし、各教育委員会に育鵬社版教科書を採択させないことを求めるアピールを満場の拍手で採択。「不採択まで頑張ろう」との熱気に包まれました。
この問題では竹富町教育委が育鵬社版を不採択としたため、石垣、与那国、竹富の3市町教育委での協議の動向が注視されています。
集会では、八重山地区の教育関係者、教科書検定意見撤回を求める9・29県民大会決議を実現させる会、伊波洋一元宜野湾市長ら、各界関係者が次々と登壇し発言。「沖縄の米軍基地問題に一行も触れていない。軍事強化につながる」「戦前の教育勅語が根底にあり時代に逆行する」と強く批判しました。
日本共産党からは赤嶺政賢衆院議員らが参加しました。