2011年9月5日(月)「しんぶん赤旗」
人工内耳 知ってる?
装用者が理解訴え行進
東京
|
「もっとよく知ろう! 人工内耳ウォーク&トーク」が4日、東京都内で開かれました。9月9日の人工内耳の日にちなんだもの。主催は人工内耳友の会と声援隊、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会。声援隊のシュタイガー知茶子代表は「人工内耳を装用する人は国内で、6000人以上。そうした人たちの生き方を主張していきたい」と話しました。
人工内耳とは、音の信号を電気的に聴神経に届ける補聴システムのこと。高度難聴者で補聴器の装用効果が少ない人が対象です。
参加者は午前中、オレンジ色の風船を手に、人工内耳を説明したチラシを配布しながら東京・JR御茶ノ水駅から水道橋駅までを「ウォーク」しました。
船橋市から来た女性(36)の娘(4)は、右耳に補聴器、左耳に人工内耳を装用しています。「娘が人工内耳をつけている成人を見るのは今回が初めて。おとなになったらはずすものだと思っています。この経験で、こういう生き方があるんだということをわかってくれたらいいな」と参加した思いを語りました。
45歳で失聴し人工内耳を装用している男性(63)は「人工内耳は、大事な自分の体の一部。はずすと自分の声もわからなくなってしまいます」。
午後の「トーク」では、専門家や装用者の講演・報告がありました。
■関連キーワード