2011年9月2日(金)「しんぶん赤旗」

日本侵略想定の日米演習脚本

米がネットから削除


 本紙が8月30日付で報じた米陸軍と陸上自衛隊の共同指揮所演習「ヤマサクラ61」のシナリオの関係資料が31日、米国防総省の情報ネットワークから削除されていたことがわかりました。

 同演習のシナリオは、中国ととれる仮想国家による日本侵略を陸上自衛隊と米陸軍が共同で打破するというものです。同演習は、来年1〜2月に伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)で実施される予定です。

 本紙の30日付で報道直後に、インターネットでアクセスをしようとした読者から「すでに削除されている。詳細が知りたい」など問い合わせがあり、31日も関係資料は開けない状態でした。

 2000年1月に伊丹駐屯地で実施されたヤマサクラ37でも、演習シナリオを示す図面がネット上に掲載され、週刊誌の報道直後に削除されたことがありました。

 防衛省広報課は「報道されたことは承知している。米国防総省の情報ネットワークの問題であり、防衛省としてコメントする立場にない」としています。





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