2011年9月1日(木)「しんぶん赤旗」
武富士は12億賠償を
全国で564人が一斉提訴
サラ金大手・武富士の責任を追及する全国会議は31日、東京都内で記者会見し、武富士に対する全国一斉訴訟の第2陣を起こしたと発表しました。
被告は武富士の代表取締役、故武井保雄氏の妻、長男、次男ら。同社は経営破綻し、東京地裁が昨年10月、会社更生手続き開始を決定しています。
同全国会議事務局長の及川智志弁護士は「長年にわたり不当な金利を徴収して膨大な利益をむさぼった武富士の創業家、武井一族の法的な責任を明らかにし、過払い金に相当する損害賠償を求める」とのべました。
第2陣の原告数は全国17都道府県の564人で、損害賠償の請求額は約12億3000万円に上ります。
全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会の本多良男事務局長は「武井一族が相続した2000億円も過払い金の返還に充てるべきだ。会社更生手続きの管財人も武富士側の弁護士で不公正だ」と訴えました。
同全国会議は、さらに原告を広げていきたいとしています。