2011年8月30日(火)「しんぶん赤旗」
民主新代表に野田氏
民主党は29日、都内のホテルで両院議員総会を開き、菅直人首相(党代表)の後継の新代表に野田佳彦財務相を選出しました。党所属国会議員による投票は1回目で過半数を超える候補者がおらず、1位の海江田万里経済産業相と2位の野田氏の決選投票となり、215票を獲得した野田氏が177票の海江田氏を破りました。30日に衆参両院の本会議で首相指名の選挙が行われます。
野田氏は代表選で、2010年代半ばまでに消費税率10%への引き上げを行うとした政府・与党の「社会保障・税一体改革成案」について「成案通り環境整備を実現することが大事だ」と発言。来年の通常国会に増税法案を提出することを当然視する考えを示しました。一方で、「法人税5%引き下げ法案の早期成立を目指す」(政見)としました。
停止中の原発については「再稼働していかないといけない」と述べ、原発推進の立場も示しました。
外交・安全保障については政見で「日米同盟が基軸であり、それをさらに深化させる」と強調しています。新代表選出後の記者会見では、沖縄県名護市辺野古に米軍新基地を建設する「日米合意」について「合意を踏まえ、菅政権の政策は継承していきたい」と新基地建設に固執する姿勢を示しました。
会見ではまた、自民、公明両党との大連立について「まず信頼関係だ。粘り強くお付き合いをし、視野に入れていきたい」と述べました。