2011年8月29日(月)「しんぶん赤旗」

保育士の配置厚く

山下議員、基準見直し迫る

参院委


写真

(写真)山下芳生議員

 日本共産党の山下芳生議員は25日の参院総務委員会で、保育士の配置や保育所の面積等の基準を拡充するよう求めました。

 山下氏は、震災で必死で津波から子どもたちの命を守った保育士の奮闘を紹介。実際の避難体験から「現在の保育士数では子どもの命を守ることは困難」との訴えが出ていることを示し、「基準は震災を踏まえた見直しが必要だ」と迫りました。小宮山洋子厚労副大臣は「重く受けとめる」「(震災について)検証しながら検討したい」と答えました。

 これまでの児童福祉法の「最低基準」に代わってつくられる省令について、山下氏が「子どもたちが健やかに発達できる環境を国が保障し、その水準は時代とともに引き上げるという理念は、条文として引き継がれるか」とただしたのに対し、小宮山副大臣は「その通り」と答えました。

 山下氏は、待機児対策でも、厚労省が面積基準を暫定的に緩和できる「特例」を設けて子どもの詰め込みをしていると批判。特例の適用対象とされた自治体から反対意見が多数寄せられていることを示し、「『地域のことは地域で』というなら、反対意見を反映するのか」とただしました。片山善博総務相は「今回の措置は苦肉の策」と弁明しましたが、「意見は参酌されるべき」だと答えました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp