2011年8月27日(土)「しんぶん赤旗」

東電に除染費用要求

千葉・東葛6市「対応速やかに」


 千葉県の松戸、野田、柏、流山、我孫子、鎌ケ谷の東葛6市は26日、東京電力東葛支社を訪れ、福島第1原発事故にともなう放射線量測定や低減対策などの費用を負担するよう緊急要求書を提出しました。

 要求書は、身の回りの放射線量の測定を行いたいという市民が増え市に測定器の貸し出し要望が殺到、各市では放射能汚染対策などに多額の費用負担が必要となっており、新たな環境汚染と考えるなら「汚染者負担の原則」が適用されると強調しています。その上で東電に、(1)市民が放射線量を測定できるよう十分な性能の測定器を貸し出す業務を行い、市民から放射線量低減を求められた場合は費用負担などの対応をする(2)6市共同で委託実施した放射線量測定の費用(約180万円)を負担する(3)各市の放射能汚染の対応に要した費用についての損害賠償請求に誠意をもって速やかに対応すること―を求めました。

 流山市では25日に、放射能汚染対策費用約1億2642万円を東電に請求すると発表しています。

 日本共産党千葉県委員会と6市の市議団は7月22日、東京電力に対し、自治体の放射能汚染対策費用の全面負担、市民への測定器の貸し出し、農産物への損害の全面賠償などを要請しています。





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