2011年8月25日(木)「しんぶん赤旗」
ソニー仙台解雇問題
山下議員 首相に雇用維持要請
期間社員の妻の手記渡す
ソニーが被災地の仙台工場で150人の期間社員を雇い止めしようとしている問題で、日本共産党の山下芳生参院議員は24日、首相秘書官に対し、「8月末で雇い止めの危険がある。雇用を維持するようソニーに対して働きかけるべきだ」と求めました。
山崎史郎首相秘書官は、菅直人首相が7月22日の参院予算委員会の山下氏の質問後、細川律夫厚生労働相に現状を調べるように指示したこと。その後、宮城労働局が現地のソニーに、「労使間の話し合いによる解決が極めて重要である」と、啓発指導を行ったことも首相に報告されていることを説明しました。
山下氏は、「話し合いは続いているが、雇い止めの危険が月末ごとにやってきて(労働者は)大変不安な状況にある」と指摘。「一方的な解雇がないように、引き続き対応してもらいたい」と要請しました。
また、「菅首相にぜひ読んでいただきたい」として、雇い止め通告を受けた期間社員の妻の手記(本紙24日付)を秘書官に手渡しました。山崎秘書官は、「総理に伝える」と述べました。
7月22日の参院予算委員会で菅首相は山下氏に対し、「震災を理由とすれば解雇や雇い止めは無条件に認められるものではない」「事情を関係者に聞く」と答弁しています。