2011年8月24日(水)「しんぶん赤旗」
志位委員長にエジプト大使離任あいさつ
民主化後のエジプトとの関係強化で一致
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日本共産党の志位和夫委員長は23日、離任のあいさつのために党本部を訪れたワリード・アブデルナーセル駐日エジプト大使と懇談し、在任4年の労をねぎらいました。また、新生エジプト政府の要職に就く予定のアブデルナーセル氏との間で、反核・平和での協力や両国関係の強化などについて話し合いました。
大使が「長崎(の原水爆禁止世界大会)での委員長のスピーチはすばらしいものでした」と述べると、志位氏は、「大使が世界大会に3年連続して参加されたことは、日本の運動への大きな励ましになっています。心から感謝します」と応じました。
志位氏が、2010年の核不拡散条約(NPT)再検討会議で、大使の尽力で、エジプト代表部と良い話し合いができたことに感謝を表明。大使は「私たちの代表部も、あなた方と会って新しい刺激を得られたと思います」と述べました。
志位氏は、核兵器廃絶条約(NWC)が国際社会の重要な焦点になっていることに触れながら、エジプトは「平和の同志」だと述べると、大使は手を差しのべて握手で応じ、「法的拘束力のある核兵器禁止条約が肝要です」と述べ、さらに、2012年に開催予定の中東非核地帯の創設へ向けた国際会議での協力を要請しました。
また、志位氏が「日本共産党はエジプトなど中東の民主化を歓迎しており、新生エジプトが非同盟運動の現議長国およびイスラム協力機構(OIC)の次期議長国として、国際社会でいっそう積極的な役割を果たすことを期待します」と述べました。大使は「新しいエジプトは、国際社会でいっそう積極的な役割を果たすでしょう。今後も相互の交流と関係を強めていきたい」と述べました。
会談には、日本共産党の緒方靖夫副委員長、エジプト大使館のアハマド・ラシャド3等書記官が同席しました。
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