2011年8月24日(水)「しんぶん赤旗」
与那国島に自衛隊配備
2015年度末までに 防衛相 初めて明言
北沢俊美防衛相は23日の記者会見で、沖縄県・与那国島に配備を計画している陸上自衛隊の「沿岸監視部隊」に関し、「(中期防衛力整備計画の期限の)2015年度末までには配置したい。与那国島でインフラ状況を調査している」と述べました。
昨年末に決定した新たな「防衛計画の大綱」で南西諸島への同部隊配備が盛り込まれましたが、防衛相が与那国島への配備計画を認め、時期を明言したのは初めてです。
防衛省はすでに、12年度予算案の概算要求に用地取得費などを盛り込む方針を固めています。これまで与那国島が保有する複数の町有牧場の取得が検討されていましたが、現時点で南西部に位置する「南牧場」が想定されています。
与那国町では08年9月に町議会で自衛隊誘致決議が可決されましたが、住民有志による誘致反対署名が大きな広がりを見せています。23日現在の集計で反対が535で、賛成署名の520を上回っています。反対署名のうち未集計分を含めれば、有権者の過半数となる600に近づく見通しです。
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