2011年8月23日(火)「しんぶん赤旗」
悩む前に相談を
クレサラ被連協が被災地へ
債務減免対策を紹介 岩手・宮城
|
全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会(クレサラ被連協)は22日、岩手県と宮城県の避難所や仮設住宅を回り、自殺予防のビラや支援物資のタオルケットを配布、債務問題での相談を呼びかけるポスターを貼りました。
宮城県では、避難所の石巻市立湊小学校と女川総合体育館を7人が訪問。同体育館に隣接する仮設住宅も訪ね、扉を一軒一軒たたいてタオルなどを渡すと、どこでも「雨のなか大変だね。ありがとう」と喜ばれました。
クレサラ被連協の被災地訪問は、今回が初めてです。この日運用が開始された、政府の被災地での二重ローン対策の一つ、第三者機関が被災者の債務の減免を助ける「個人債務者の私的整理ガイドライン」の説明にも力を入れました。
水谷英二事務局次長(司法書士)は訪問の理由を、「ガイドラインに実効性を持たせるためには、その存在を知ってもらうことが必要です。いろいろな制度を知るためにも、気軽に相談してほしい」と説明します。
被災地では、サラ金などの借り入れ上限を緩和する特例措置が用いられています。山地秀樹会長は、「サラ金の恐ろしさは、返すときになって分かります。借金のことは口に出しづらいけれども、一人で悩まないで。お金のことで命を失ってはいけない」と訴えています。
この被災地訪問は24日まで続きます。