2011年8月16日(火)「しんぶん赤旗」
独立国家承認申請へ
来月・自治政府 国連事務総長に
パレスチナ
【ラマラ〈ヨルダン川西岸〉=伴安弘】パレスチナ自治政府の独立国家としての承認について、アッバス議長自身が国連総会が始まる9月20日に潘基文(パン・ギムン)事務総長に申請することになりました。自治政府のマルキ外相が、13日語りました。
アッバス議長は国連総会で演説を行う予定ですが、申請は演説前におこなう見込みです。
自治政府は1967年の第3次中東戦争以前の境界を国境とし、東エルサレムを含むヨルダン川西岸とガザ地区からなる独立主権国家の承認を国連に求めるとしています。
国連加盟は、安全保障理事会の勧告にもとづき、総会で3分の2以上の賛成で承認されます。
マルキ外相によると、「130カ国以上が、パレスチナ国家を承認する」見通しです。
しかし、安保理の審議では、親イスラエルの米国が拒否権を行使するとみられており、加盟承認までにはなお難航が予想されています。
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