2011年8月16日(火)「しんぶん赤旗」
日本製紙は首切りやめよ
宮城・石巻 党市議団が申し入れ
宮城県石巻市に拠点工場がある日本製紙が、石巻など5工場で1300人の人員削減を打ち出していることについて、日本共産党石巻市議団は15日、同工場を訪れ、「大企業にふさわしい雇用確保を」と緊急の申し入れをしました。
三浦一敏市議団長と水沢ふじえ市議が参加。地元の水産加工業者や工業港背後地の関連企業は雇用を守るために踏みとどまっていると指摘し、「日本製紙の人員削減は、石巻の経済にとって計り知れない打撃になる。大企業の社会的責任を、この国難のときこそ発揮すべき」だと要請しました。
応対した中田和宏総務課長は「リーマン・ショック以来、用紙の需要が20%減少した。さらに震災が追い打ちをかけた」とし、「申し入れの趣旨は工場長に伝える」と述べました。
石巻工場では1500人が働いていますが、そのうち何人を削減するのかは未定としました。
同社の人員削減問題には市民の関心が高まっています。同社への雇用確保の申し入れは共産党市議団が初めてです。
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